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有閑倶楽部二次創作サイト「こめすた?」のブログです。

こまんたれぶ?

   

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ハーレクイン的有閑妄想3

歴女という言葉ができるよりはるかに昔から歴史マニアだった私は、ハーレの中でもヒストリカルが結構好きです。
ハーレは本場ではちょっと知的レベルが低い人が読むものという認識らしいのですが(そのぶん原語は易しい英語で書いてあって英語力が低い日本人でも読みやすいらしい/自分は未読ですが)、その割にはヒストリカルは結構マニアックなんじゃないかと思うのです。
多いのはイギリス舞台のものかなと(まあ英語圏のアメリカで書かれてる小説ですから)。
中世もの(十字軍の時代などなど)とか日本人の目からするとマニアックなんですが、欧米の方々からすると日本人にとっての戦国時代ものにあたるのかも知れません。もしくは源平合戦あたりとか。大河ドラマ的には定番みたいな。

そしてそのきらびやかさゆえに日本語に多く翻訳されててコミカライズも多くされている(ような気がする)のがフランス革命期からヴィクトリア朝あたりまでのイギリスもの。
日本に置きかえると幕末から明治~大正あたりの華族や上流階級を扱った作品のような感じと言いましょうか。

ではそのヴィクトリア期あたりのイギリスもので有閑妄想をしてみるとどうなるでしょうか?
名前が今回も漢字のままなのは御愛嬌で。

よろしければ右下の「つづきはこちら」をクリック。
主人公は貧乏男爵の一人娘、可憐。
父を亡くしているため爵位を継いだ遠縁の伯父の屋敷に母とともに居候。
もちろん目指すはもっと地位の高い金持ち貴族との玉の輿!

そんな可憐の前に現れる3人の男性。

伯父の領地の隣の領地の伯爵家の跡取り(お約束)、魅録。
貴族院議員もしている父を持ち、自身も貴族の跡取りとして軍隊に志願するなどのお坊ちゃんだが、それを感じさせない気さくさを持っている。
隣の領地のよしみで、社交界デビューする可憐をよろしく頼みますと母と伯父夫婦に連れられてロンドンの屋敷に会いに行ったのがきっかけで出会う。

そしてロンドン社交界で可憐が頑張って出席したパーティーにお忍びで参加していたのが異国の王子、美童。
(やはり王子なんである/そしてお約束なんである)
女性の扱いがうまく優しい王子と、玉の輿の可能性に可憐はくらくらする(笑)。

また、同じパーティーに出席していたのが、つぶれかけた銀行を立て直して実業家として成功した清四郎。
彼は身分はないが、お金はうなるほど持っている。
やはり可憐はくらくらしてしまう。

美童にアプローチしようか清四郎にアプローチしようか迷っている可憐を何も言わず見守る魅録(お約束)。
だがとあるパーティーでしつこく言い寄ってきた男を断ったところ、あることないことゴシップを言いふらされてしまった可憐は、失意のうちに領地に戻ってしまう。

領地でさびしく散歩していると、街道からそれてうろついていたごろつきに絡まれてしまう。
そこを助けたのが魅録(お約束)。奴らの情報を得て警戒していたのだ。
急速に惹かれあう二人。

可憐の美しさと生意気さをよく思っていなかった伯母の妨害(お約束)、ごろつきたちの逆襲などの数々の障害が二人を襲うが(お約束)、最終的には魅録のプロポーズを受け入れる形で二人は結婚する。



悠理と野梨子のお話もそれぞれ独立したスピンオフで、ですかね。

野梨子は子爵家の次男坊であり画家となった父と、女学校の元教師である母を持つ。
父の実家からの援助でそこそこは裕福だったので、ガヴァネス(女性家庭教師)養成学校を出てガヴァネスとなる。
とある侯爵家に住み込みで雇われた野梨子は、教え子の少女が祖母の誕生パーティーに出席するのに付き添って出席する。
そのパーティーにいたのが、美童。
侯爵家から何十年も前に異国に嫁いだ女性がいて、美童は侯爵家と遠縁だったのだ(お約束??)。

野梨子を一目で気に入り、アプローチする美童(お約束)。
だが、どうせ身分違いだし、プレイボーイの美童を信用できない野梨子(お約束)。

ある日、野梨子が侯爵家の領地内の湖の風景を眺めていると、馬に乗った美童がやってくる(超お約束)。
その風景を見て、野梨子の父が描いた風景画に似ていると言い当てた美童に野梨子は驚く。
それから少し話をして、美童が領民にも優しいことや、国のことをきちんと考えている頼もしいところも知って(お約束)、野梨子は美童を見直す。

しかし王子がプレイボーイであるがゆえのゴシップが流れ(お約束)、野梨子の評判を気にした周囲の手によって二人は引き離される。

実家に戻ってまた勉強三昧の日々を過ごしていた野梨子。
ある日、彼女の元に遠縁の伯爵家から養女話が舞い込んでくる。さらには縁談までもがセットの養女話だと言うのだ。
美童とのことを思い出して胸を痛める野梨子。「いいお話だから」と元雇い主の侯爵家の人々にまで勧められて断りきれないままにロンドンの侯爵家に招かれる。
そこで待っていたのは美童。
彼が根回しをして侯爵家の人も説得し、彼女の遠縁の伯爵家をたどって養女話を持ちかけたのだった。

元貴族だがガヴァネスをしていた娘が異国の王子の妃(王子の祖国でさらにその国の侯爵家の養女にもなって身分ロンダリング済み)になったというので、ロンドンの社交界では大騒ぎになる。




悠理は新大陸で財を成した成金の娘。
そこでレディー教育もされていたのだが、男勝りで剣術も強く、まったくおしとやかにしないために心配した兄の命令で、ロンドンの社交界で修業を積むことになる(お約束)。
ただしそこで結婚相手を見つけようとか、それで爵位を得ようなどの考えは本人はもちろん、彼女の両親にも兄にもなかった。

出席したパーティーでおしとやかにしようと頑張っていたものの、我慢しきれず庭の東屋でごちそうにかぶりつく悠理を発見したのは庭園を散策していた清四郎だった。
そのレディーらしからぬ豪快さを清四郎は好ましく思う(お約束)。

ある日、悠理は男装してロンドンの下町のパブに飲みに行く。
そこでも清四郎と出くわす(お約束)。
その時、店の中で起きた乱闘騒ぎに便乗して暴れる悠理と、彼女のピンチを助ける清四郎。
店から二人で手を取り合って逃げ出し、大笑いしてから別れる。

彼女の鮮烈な魅力に惹かれる清四郎。
プロポーズするが、悠理はそれが実家の金目当てなのじゃないかと疑い、断ってしまう(その直前に金目当ての男に気をつけなさいとか、シャペロン役のマナーの先生に吹き込まれている/お約束)。

断った後で落ち込んでいる自分に気づき、清四郎への恋心を自覚する悠理。
とりあえず自然にふるまえばいいや、と開き直り、山ほどいた金目当ての求婚者たちも逃げて行ってしまう(どこがハーレだ)。
しかしかなり食いつめて追い詰められているエロ男爵に薬を盛られて身代金目当てで誘拐されてしまう(お約束)。
そこへ助けに来たのが清四郎。エロ男爵のことを疑って調べていたのだ。

「自分と結婚しなくてもいいから、無事でいてくれ」と悠理を抱きしめる清四郎の誠意を感じ、悠理は清四郎と結婚する。



てな感じでしょうか?
なんかヒストリカルのお約束が私自身あまりつかめていないことがわかりました。
前回の「妄想2」よりこっちはプロットだけでも難産でした。
人物設定だけはすらすら思い浮かんだんですけどねええ。

ちなみにヒストリカルは原ちえこさんや英洋子さんによるコミカライズが好きです。

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